西晃奈、唐沢俊介
また大きな揺れに見舞われた。18日午後11時25分、岩手沖を震源とする地震があり、野田村で最大震度5強を、普代村では震度5弱を観測した。気象庁は今後1週間ほど、同じくらいの強さの地震に注意が必要だとしている。相次ぐ地震に県民は戸惑いを見せる。
野田村では、破損したコンクリート製の煙突が木造の民家に落ち、屋根の一部が壊れた。けが人はいなかった。また、県道安家玉川線で土砂崩れがあり、一時通行止めになった。
同村の30代男性職員によると、自宅で揺れを感じてからスマートフォンの緊急地震速報が鳴った。「またか」。焦ったが、津波の心配がないという一文をスマホで見て、「安心感が違った」。その後、役場に駆けつけたが、庁内の資料が散乱するなどはなかった。
震度4を観測した宮古市職員の40代男性は「揺れは感じたけど短かったので怖さはなかった」と話した。
県は19日、災害対策本部員会議を開いた。同日午後2時半現在の集計で、人的被害は出ていないとした。
19日は揺れが大きかった沿岸を中心に、強い風雪による被害が目立った。民家の窓ガラスが割れたり、停電が多発したりした。(西晃奈、唐沢俊介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル